秋晴れ(1990年~1994年)

小走りの肩の高さに桃の花



夏蜜柑悲鳴の如し香ぞたちぬ



秋晴れに毬投げ入れて空無限



手袋を脱ぐなり話す今日のこと



天洗いし如く寒星瞬きぬ




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私の好きな曲  諏訪内晶子 「4つのロマンティックな小品」 作品75 : 第1曲(ドヴォルザーク)


この曲はまだ独身時代、30歳前後の頃、好きでよく聞いていた。その時はヨゼフ・スークのCDだったんだけれど。
ある日、女友達が遊びに来た。彼女は恋をしていて、一番いい時期だった。
妻子ある人だったから、後が大変だろうと思い、時には忠告めいたことも言った。

しかし、忠告に従ってやめられるような恋なんて、そもそも恋なんて言えたものではない。

その日遊びに来た彼女は、気分が良かったのだろう、何か今私の聞いている音楽の中で、一番好きなものを聞かせてくれ、と言った。
さほど音楽が好きではない友人だったから、私はちょっと驚いた。

ジャズは聞きそうにないし、ロックもどうかな。
やっぱりクラッシックがいいだろうと、この曲をかけたのを覚えている。
5月で、暮れ始めた窓の外に、(隣の庭なんだけれど)小手毬の白い花が風に浮くように咲いていた。

「いい曲でしょ」。
外を眺めていた私がそう言って振り向くと、なんと、曲は佳境に入っているのに、彼女はぐっすりと小さな私のソファーで眠っているではないか!

私は半ば呆れながら、ある人にとって良い音楽というのは、良い睡眠薬なのかと愕然としたが、彼女の無防備で幸福そうな寝顔をみていると、いやいやそうではない、この人は今、幸福すぎるんだ、そう思った。

5月の風はもう肌にすっかり柔らかいばかり。

そしてこの曲、そして恋真っただ中。


今でもこの曲を聞くと、若かった頃の、あの自分の部屋をありありと思い出すのだ。




梅咲きて風の奥より赤子泣く



立春の月磨かるる風の音



散りてなお花びら硬きチューリップ



月円く屋根また屋根と猫の恋



スケジュールうまる手帖や春隣



人待てば満ちたるる如花散りぬ



コンビニの中の彼待つ夕桜














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お知らせ

いつもご訪問頂きありがとうございます。 「俳句とエッセイ時々音楽」のブログ名を、「A Cup of俳句」に改名させていただきます。宜しくお願いいたします。

プロフィール

ネコヤナギ

Author:ネコヤナギ
俳句は一行詩。コンパクトな宇宙です。それと日々出会う物・事を気ままに綴り、ジャンルにこだわらない音楽のことも少し。俳句は1994年から書き溜めていたものを2017年1月から遡ってまとめました。
50代後半、双子座・A型・主婦兼グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・デザイン・音楽・手織り。最近ホロスコープの奈落に足を突っ込んでいます。

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