2009/08/31
7,8月 水平線(2009)
隣人の手鏡眩し夏に入る
夏蝶の炎天に触れず過ぎ行きぬ
夏蝶過ぎぬどの花にも留まらず
蝉の声緑累々と重なりぬ
疲れゐし四肢から遠く夏の月

凌霄花許せばたちまち午睡くる
祭り太鼓遠く眠りの崖踏み外す
高校見学子に追い付けぬ油照り
百日紅空泳ぐ知りたくないこと
風鈴連打して目覚めれば矩形の空
夕立ちて踊りの唄の途切れをり
降り出してすぐ、雨と同じように唐突に、大音量の盆踊りの音楽もいきなり途切れた。
ふたつの唐突が重なって、不思議な空間ができていた。たくさんの人が、一挙に呆然としている姿が目に浮かんだ。

ランキング始めました。
応援お願いします。

にほんブログ村
蝉の声何層にも頂取り囲み
脈略無き夢に浸かりて夏の月
夕顔や泣けば不気味に顔大きく
鉄橋の音に目覚めて夏の川
風鈴連打して目覚めれば矩形の空
立札にサンダル干して夏の海

エブリシング・バット・ザ・ガール(Everything But The Girl)Language of Life より 「 Driving 」
イギリスのトレーシー・ソーンとベン・ワットによる2人組のユニット。初期の頃のこういうアコースティックなサウンドの頃が一番好きだ。
イギリスのトレーシー・ソーンとベン・ワットによる2人組のユニット。初期の頃のこういうアコースティックなサウンドの頃が一番好きだ。
炎昼が夏の波頭に垂直に
向日葵から海への道の遠近法
思春期の子の目の高さに水平線
わが問いも波の高さに胸の中
立ち上がる波の重たき晩夏かな
波引けば夕空映る濡れた砂
夕焼けを曳いてくる船夏の果て

街に帰す潮風髪に残るまま
夏月の表面張力街の上
向日葵が分解していく晩夏のひかり
夏の星記号となりて子等の夢
空蝉の中の虚空も晩夏かな
金管の音色蔭れば晩夏なり
新涼や夕べの月のまだ白き

ランキング始めました。
応援お願いします。

にほんブログ村
スポンサーサイト
コメント