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秋の句

秋の句

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本日の1曲/Stacey Kent - Gentle Rain


仕事が詰まって、今週は俳句やエッセイを書く時間が全く取れませんでした。
訪問してくださった方ありがとうございます。
よろしければ私の好きな秋の句で、ひととき秋に浸ってください。





水音の一端にふれいわし雲  金田咲子 



ストローを深く折りたる秋の暮  金田咲子



流木の記憶の果てのいわし雲  秋尾敏



望郷や秋刀魚は青き水平線  秋尾敏



秋の暮撫でて目鼻のありにけり  鳴門奈々



顔の上に鳥の影さす秋彼岸  鳴門奈々



超えられぬ川がいくつも曼殊沙華  椿文恵



鶏頭の中の一本兜太かな  大竹照子



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芒挿す光年といふ美しき距離  奥坂まや



水の上を愁思の影の過ぎゆけり  山﨑百花



蜩や加速続ける定型詩  田中亜美



レコードのノイズふつくら星月夜  田中亜美



蜩よ森の表面張力よ  照井翠



一声を発し銀漢跳び越える   近 恵



コスモスの暗がりに足入れている   近 恵



遠くまで行く秋風とすこし行く  矢島渚男



星がおちないおちないとおもう秋の宿  金子兜太






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コメント

No title

星がおちないおちないとおもう秋の宿

最後の金子兜太さんの句良いですね。

多分この秋の宿というのは、高原とか地方の宿で、星がくっきりと見えたのでしょうね。

私も先日房総の大原まで釣りに行きましたが、夜中の三時に早く着きすぎて、しばらく空を観ていましたが、自宅で観る夜空とは違って、星空がくっきりとして美しさに感動しました。

ところで、今月の句会の季題は「鰯雲」です。

稚児集う落慶法要鰯雲
と詠んでみましたが、今一しっくりきません。現在思案中です。

秋の句

おはようございます。

秋の句を読んで、ネコヤナギさんの句に似ているなと思いました。結社・会派が同じなのでしょうか。

ネコヤナギさんの感性に響いた句ということでしょうから、同じ感覚の句になるのでしょうね。

「水音の一端にふれいわし雲」
川や海にまでいわし雲が広がっている様子なのでしょうが、音を持ってきたあたり素敵な感覚だと思います。

「コスモスの暗がりに足入れている」
これは、情景が浮かんできますね。

「遠くまで行く秋風とすこし行く」
「遠くまで」と「すこし」の対比が面白いと思いました。

どの句も素敵で、しばらく秋の雰囲気に浸らせていただきました。ありがとうございます。

Re: 秋の句

桃香さん、こんばんわ。

いつもコメントありがとうございます。

やー、ここに並んでる方々は、大家の先生やら賞をいただいてる方々や、もう私のような一愛好家とはランクが違いますので(汗)

でも私の感性に響いたものを掬わせてもらいましたので、何か色合いみたいなものが、共通項があるのかもしれません。
そういうのって、自分より周りの人のほうが、顕著にわかるのかもしれないですね。

桃香さんの読後感を見ると、新たな発見があって、面白いです。

私は、俳句の言葉の捉え方が、抽象的で、象徴的な方へ、バーッと、走るんですが、
桃香さんは、まず情景としてとらえるんですね。

写真を撮るのが好きと言う、桃香さんらしいです。

「水音の一端にふれいわし雲」金田咲子 も、私はまず、いわし雲をワーッと見上げた時、体の奥の方で、どこかなにかが、水の音に触れたような、そんな「感覚」を持つ、という風に、読むんです。

でも桃香さんの、「川や海にまでいわし雲が広がっている様子なのでしょうが」と言うのを読んで、「あっ、そーかも!」と思うんです。
でもただの「水にふれ」だと面白くないから、「水音」の「一端」にふれる、と。
ああ、、こっちのほうが、面白いな、と。
こっちが正道かもしれない。

でも、「俳句」というのは、読んだ側がどう受け取っても良いのです。
一応、作者がどういうつもりで作ったのかというのは、もちろんありますし、できれば知りたいですよね。

でも、読んだものなりに感動すればよいのですが、
こういう風にそれを表現しあうと、またその違いが面白いですねえ。

「コスモスの暗がりに足入れている」

たとえばこれは、私的に読むと、コスモスは美しいけれど、どこか不安定で心細いような感覚もあって、「暗がりに足入れている」ような不安な気持ちを持っている時に、どこかで見たコスモスと、合体して、こういうイメージができた、

そんな風に読むんです。

10人いれば、10通りの、少しづつ違う読後感や解釈があると思います。

その違いが、また面白いのだと思います。

Re: No title

星がおちないおちないとおもう秋の宿  金子兜太

中学生の時、スクールキャンプで高原に行きまして、夜、生徒一同集合している時、担任が、「皆さん、ちょっと上を見てください」と言いました。

その途端、どよめきが溢れました。

生れてこのかた、見たことのない星の数でした。

鳥肌が立ちました。

忘れられない星の数、この句を見ると、ありありとあの時の事を思い出すのです。

「おちないおちないとおもう」ここの部分だけひらがなで、リフレインがあって、

このひらがなのリフレインのリズム感が、高原の星の尋常でない「煌めき」を感じさせます。

夜分に・・・

忙しそうですね。
たいへんかと思いますが、お仕事上は閑古鳥が鳴くより、
嬉しいことではないでしょうか^^

今回、ネコヤナギさんのお好きな句を、いくつか揚げていただき、
とても納得するところがありました。
デザインのお仕事をなさっている感性は、
言語表現にも鋭敏になられるのは当然ですね。

ここに揚げられた俳句は、どちらかというと、
伝統俳句より現代、あるいは前衛と呼ばれる一行詩と思うのです。
いわゆる、老人の趣味としての「俳句」とは、
全く異なる「文学」「芸術」としての短詩なのですね。
この中で私が知っている方といえば秋尾敏氏だけで、
それも「水の詩人」といわれた、千葉県野田市の俳人で、
「軸」の主宰だった故・河合凱夫氏の娘婿、
そして「軸」の後継者となられたことで記憶にありました。
恥ずかしながら、句は一句も見ていませんが・・・(恥)

近々、河合凱夫氏のことを書こうと思っていた矢先でした。

Re: 夜分に・・・

こんばんわ。

コメントありがとうございます。

秋尾敏氏については、図書館で句集を詠み、何かがぴったりと来たのですが、そもそも俳句の句集と思えないような、装丁だったので、興味深く手に取りました。
職業柄、俳句の句集というものは、どーしてこーかね!みたいな不満を常々持っておりまして、デザイナーがそもそも「俳句とは古めかしいもの」というう固定観念を持っているのではないかと。

そうかと思えば、現代的な装丁にしたつもりのものは、逆に荒っぽく、アナーキーな感覚しかなく、中身の持っている叙情性と性質が違うものが多いです。最も、それが出版されたのも、最近のことではないので、やっぱりそういう時代だったのかもしれません。

逆に河合凱夫氏のことはあまり知りません。秋尾氏が主宰を受け継いだぐらいのことしか。
NANTEIさんのお書きになるものをを楽しみにしています。

私は、今はサプリメント関係のデザインの仕事をしておりますが、夢は「句集の装丁」です!

古臭くなく、しかしリリカルでアナログ感覚の装丁をぜひしてみたいものです。

フランス堂の君嶋真理子さんという装丁家が大好きで、尊敬しています。
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お知らせ

いつもご訪問頂きありがとうございます。 「俳句とエッセイ時々音楽」のブログ名を、「A Cup of俳句」に改名させていただきます。宜しくお願いいたします。

プロフィール

ネコヤナギ

Author:ネコヤナギ
俳句は一行詩。コンパクトな宇宙です。それと日々出会う物・事を気ままに綴り、ジャンルにこだわらない音楽のことも少し。俳句は1994年から書き溜めていたものを2017年1月から遡ってまとめました。
60代突入・主婦時々グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・ガーデニング・音楽・デザイン。

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