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カンナ

カンナ

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本日の1曲/Larry Carlton SILKY SMOOTH


血縁の濃き眼差しやカンナ咲く



カンナ咲き遠く生れる原野かな



潮騒に背いて佇ちぬカンナかな



赤カンナ僧の黒衣の触れゆきぬ








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夏木立誰も誰かを守りたく



物語どこまで続く夏木立



虹立ちぬこの曲の始まるところ



息子とは返事せぬもの蝸牛



口紅を塗って炎暑に呑まれゆく



策を練る眼では金魚を追いながら



言ったことすぐ翻し金魚かな



象走る夢を見ていた夏の月



まだ聞かぬ蝉の声待っている部屋



雨に死者暑に雪に死者地球かな


もう数年前のことになるが、電車でPTA時代の顔見知りに会って、「暑いですねー!」ということになった。
「扇風機5台フル回転ですよ」と私が言った。むろんそれですまなければ、クーラーも使うけれども、とりあえず、回せるだけのものは回すのだ。

すると、相手は「扇風機?」と言ったなり、不思議そうな遠い眼差しになってしまった。
そしてしばらく間をおいて、「扇風機、そういえば家の扇風機、どこにしまいこんじゃったのかしら。確かに一台あるにはあったんだけれども」と言う。
そうかあ、PTAったって、世代が違う。私より10歳は若いだろう。
5月、6月の暑さのしょっぱなの頃、すでにもう「暑い」即「クーラー」と言う生活が普通なのかもしれない。

「なんか暑いわね」「ピッ‥‥」

扇風機なるものは納戸の片隅に忘れ去られていても、何も不自由を感じない生活もあるのかと、内心驚いた。

そうかと思えば郊外の一軒家に住む友人は、風通しも良いのだろう、一階、二階、全部で9台の扇風機を使っているが、クーラーを殆ど使用せずに夏を過ごして行けると言う。

最も、住まいの温度というものは、千差万別。
立地条件、建物の設計の違い、周りに木があるかないか、何階なのか、様々な条件で同じ地域とは思えぬほどの温度差が出てくるから、こればかりは同一線上で語ることはできない。

家の場合、大いに役立っているのは、5台のうちの1台、リビングに置いた、羽根を回す円い部分が直径50センチくらいはある、大型扇風機だ。
こういう大型扇風機は、倉庫などで使用するゴツイものも多いのだが、ひとつだけ、まずまずリビングにおいても違和感のない、白い、スマートなデザインのものを見つけたのだ。
旅館などの風呂場にあるのは、またもう少し大きいような気はするが、とりあえずこれは物凄く役に立っている。
むろんこれがあればクーラーいりません、などどいう生易しい場所ではない。

だが、5月の暑い日や、6月の蒸す日、この大型扇風機でリビング全体の空気を動かすと、クーラーは使わずとも過ごせる。
7月になってからも、クーラーを使用した日のほうが、使用しなかった日より少ない。
風が抜ける日は、何とか使わずに居られるのだ。

3階建ての3階、つまりは最上階だから、建物全体の熱気もこもれば、2か所あるベランダも少し大きめなので、そこへ照り返す日差しの量は半端ではない。
そのベランダに、以前は葦簀を張っていた。
普通の横に長いベランダではなく、横幅は狭く、奥に深いベランダなのだ。
ただ単に葦簀を立てかけるのではなく、僅かに出ている庇のようなものから、ベランダの突先に固定してある物干し竿まで、殆ど水平に、要所要所を縛り付けてあったのだ。
もっと前には、それ程細かく固定はしていなかったのだが、大風のたんびに竜の如くのたうち回り、うるさいことこの上ないので、しっかりと沢山の場所を固定したらば、今度はそのままの態勢で、台風などが来ると、バラバラに分解してしまうのだった。

それを片付けて、また新たに同じことをしても、またおなじ結果となるのであきらめて、今度はよくホームセンターに売られている、サンシェードの、遮光の布のようなものを使うことにした。

片方は短い庇に固定し、もう片方をベランダの手すりに固定してしまうと、斜めに空間を塞いで、風をかなり遮ってしまうので、色々と工夫して、やはり物干竿の方に固定し、水平に近い感じに布を張り、風の行き来をスムーズにした。そのかわり、大風の時にどうなるかわからないので、庇側の固定も5つくらいに増やし、物干し竿側も、工夫して、取れないように固定する。
飛んで行かぬよう、布の庇側と物干し竿側の両側を頑丈な紐で、結び合わせる。
むろん物干し竿自体も吹っ飛ばぬよう、色々と手は尽くしてある。

これが完成すると、だいぶ温度が違った。エアコンの効き方が違うようだった。
葦簀の遮光量よりすぐれているようだ。

何と言っても、葦簀がばらばらになってしまった後、何もつけていない時は凄かった。
「暑い」と思うより先に、「気持ちが悪い」という感じだったのだ。

それでも、風の無い日はお手上げだ。
しょうがなく、クーラーを稼働する。

クーラーを使った日に、気を付けているのは、夕方に温度が下がったのに、気づかないでいることも結構多い、ということだ。
5時になったら、止めてみる。ベランダに出てみる。
夜中までどうにも暑い日もあるが、まだ夕方からは楽になる日も多い。こういう時に、閉め切っているから気が付かず、クーラーをつけっぱなしということも多い。


地球の気温が上昇すれば、海面からの水分蒸発が活発になり、豪雨や豪雪も増えてゆくと言う。
世界の色々なところで「史上最高の被害」と言われるようなハリケーンも起きている。

ノルウェーの首都オスロでは、自家用車利用が減らないために、公共の場の駐車場を排除するという過激な政策が実現に向けて動き出したそうだ。

スイスの企業とアイスランドの企業が協同で開始し始めた二酸化炭素回収プログラムは、大量の二酸化炭素を地下に送り込み、石に替える技術だと言う。

米大学では、二酸化炭素をエタノールに変える方法が、偶然発見されたとのことだ。

世界中で様々な研究や取り組みがなされている。

間に合うのだろうか。
間に合ってほしい。

それにしても便利な世の中になった。ネットの通販だ。クリックひとつで、最速次の日に、欲しいものが手元にやってくる。
しかし宅配便の取扱個数は、年々増加する一方で、2006年には約30億個だったものが、2016年には、役40億個になってしまっているという。
このままのペースで取扱件数が増加すると、自家用車の使用を減らすどころではない。
何か対策はないのだろうか。

せめて再配達をしなくて済むように、全て時間指定ができるようになるといいかもしれない。
でももっと画期的な対策は無いものだろうか。
たとえば軽いものだったら、コンビニなど自宅以外で受け取った場合、エコポイントのようなものがついて、若い人が喜ぶような、なにか「いいもの」と交換できるとか、送料が半額になるとか。駄目かなあ。

それから、根本的な問題だと思うのが、日本の現代の集合住宅は、つくづく風土に合っていない設計のものが多い。

「風が通る」設計になっている集合住宅はとても少ない。
とにかく部屋数を取るために、解放部が一つの方角だけの住居も多い。
これでは、クーラーを使わずに居られるわけもない。
その一つの方角の解放部さえ、防犯上夜寝る時はは閉めてしまうのだから、夜通しクーラー稼働しなくては、病気になってしまうだろう。つまり現代の日本の集合住宅は、クーラーをフルに使用することを前提として作られているのだ。

この辺を、どうにか改善していってほしいものだ。
「風が抜ける設計」これを集合住宅を設計する時の、必須条件にする方法はないのだろうか。

それから、空気が流通できるように、ブラインドのようになっているシャッター、こういうものを、集合住宅を作る際にとり付けるべき必須のものにする、あるいは取り付け費用に補助金を出すなどなど。

ああ、でもこれは一般の個人住宅でもヘルプしてほしいなあ。

ソーラーシステムなんぞ、いくら補助金を出すと言ったって、庶民にはあまり関係のない話になってしまう。
もっと現実的かつ一般的な部分にこそ、サポートが欲しい。

しかし、一介の主婦がこんなことを色々と考えたって、何になるわけでもない。
身内の者に言ったとて、一笑に付されて終わり。

それでも、考えずにはいられない。
祈らずには、いられない。


間に合うのだろうか。

間に合ってほしい。



(西日本豪雨は死者200人にのぼり、今なお安否不明多数だとのことです。
被害に合われた方、大切な方を亡くされた方、心よりお見舞い申し上げます)









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コメント

No title

こんばんは。
百日紅、サルビア、カンナ、夾竹桃など梅雨が明けると、いかにも夏らしいかっと照り付けるような花が目立ってきますね。
一句目の「血縁の濃き眼差しやカンナ咲く」にはっとさせられました。
血縁の眼差しというと深い情愛も感じますが、纏わりつくようなうっとうしさもありますよね。
それを多分「濃き眼差し」と表現されたのだと思うのですが、カンナの熱っぽさとも重なってきます。
印象的な一句だと思いました。

Re: No title

こんばんわ、桃香さん。
コメントありがとうございます。

さすがに、桃香さん、鋭いです!
「血縁」というのは、色んな意味で良し悪しというか(笑)

「愛」があるから「憎しみ」も出てくるわ、なんだりかんだりで、もう色々と暑苦しいですよね。

それでも物凄く根強い、何かその辺が「カンナ」な感じです。(笑)

深く読んでいただけて、とても嬉しいです。

暑中お見舞い申し上げます

何時も心待ちにして俳句を鑑賞させて頂いております。

7月14日句会があり恥ずかしながら行ってまいりました。
兼題は「風鈴」でした。

手土産は南部風鈴父帰る と詠みました。

初心者にしては評判良く三点入りました。
能村研三先生の主催する「沖」系列の句会です。

またいろいろ教えて頂ければ幸いです。

Re: 暑中お見舞い申し上げます

こんばんわ。コメントありがとうございます。
本当に半端無く暑い日が続いていますね。

「手土産は南部風鈴父帰る」

スタンダードに決めましたね。
南部風鈴のような渋くて無口で頼れるお父さんが帰って来た、そんな感じがします。

能村研三さんは能村敏郎さんの息子さんですね。

「沖」出身の俳人は皆個性豊かですよね。
林翔、鎌倉 佐弓、筑紫 磐井、中原道夫、正木 ゆう子、
私は正木ゆう子さんが、とても好きです。

市川って、結構文化の香りがしますね。
千葉は?

ウーン。あんまり。さみしい。

頑張って、俳句作ってください。

追伸です。

大変失礼しました。

能村登四郎、ですね。字が違いました。
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お知らせ

いつもご訪問頂きありがとうございます。 「俳句とエッセイ時々音楽」のブログ名を、「A Cup of俳句」に改名させていただきます。宜しくお願いいたします。

プロフィール

ネコヤナギ

Author:ネコヤナギ
俳句は一行詩。コンパクトな宇宙です。それと日々出会う物・事を気ままに綴り、ジャンルにこだわらない音楽のことも少し。俳句は1994年から書き溜めていたものを2017年1月から遡ってまとめました。
60代突入・主婦時々グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・ガーデニング・音楽・デザイン。

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