2.3月 白梅紅梅  (2015)

水仙の真上の空は青寒し



水仙香涙を溜めている如く



白梅の間より紅梅見て過ぎる



白梅紅梅世間話ほんの少し



白梅紅梅羨望とあきらめと



白梅紅梅逃げ足のはやい空




201523d.jpg




ヒヤシンス小動物のよに育つ



駅からの人波しばらく雪柳



サイネリヤ息子のコロン借りて行く


概して息子というのは、家では無口なものらしい。
家の場合も例外ではないが、だからと言って、外でも息子が無口と思ったらそうとは限らない。
息子が中学生になったばかりの頃、私の兄が進学祝いを持って、家に来たことがあった。
正月などに実家では息子ともよく会ってはいたが、二人が話しているのを見たことは無かった。

普段は無口なはずの息子が、「学校のこと」「友人のこと」「クラブのこと」など、立て板に水をかけたように、すらすらと喋っているのを、私は幽霊でも見ているような気持ちで見ていた。
息子が誰かに、あんなにたくさん喋っているのをそれまで一度も目撃したことがなかったのだ。

女親というのは、言ってみれば家庭の受付窓口みたいなものだから、たいていはよく喋らざるをえない。
そういう女親と年中一緒にいる時分には、男の子は特に喋らずに済んでしまう、ということがあるのだろう。
家庭の中というのは、我知らずして役割分担みたいなものができてしまうが、何せ毎日のことだから、うっかりするとそれが染みついてしまう。

そんな息子も20歳になった。
忙しさにかまけて、自分の香水が切れたままだったから、出がけに息子のコロンを一振り、「コロン、借りるよー!」。







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いつもご訪問頂きありがとうございます。 「俳句とエッセイ時々音楽」のブログ名を、「A Cup of俳句」に改名させていただきます。宜しくお願いいたします。

プロフィール

ネコヤナギ

Author:ネコヤナギ
俳句は一行詩。コンパクトな宇宙です。それと日々出会う物・事を気ままに綴り、ジャンルにこだわらない音楽のことも少し。俳句は1994年から書き溜めていたものを2017年1月から遡ってまとめました。
50代後半、双子座・A型・主婦兼グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・デザイン・音楽・手織り。最近ホロスコープの奈落に足を突っ込んでいます。

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