桔梗・秋アラモード

桔梗

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すみません、リンク切れでご迷惑おかけいたしました。2度手間で申し訳ありませんが、「桔梗」はこちらをご覧ください。


きちこうや地球の半分いつも夜



桔梗咲き人みな別れゆく夕べ



きちこうや片恋はどこまでも奇数



きちこうが月までの距離を測る



男の背扉がありぬ桔梗かな



きちこうやほしのひかりがとんがりぬ

この句はかなり誤解されやすいかもしれない。
桔梗というのは考えてみれば星型だ。
しかも花びらがとんがっている。
だから誤解されたらされたでそれは仕方のないものが俳句というものだ。

秋めいてきて、星々のひかりも何となくとがってくるような感じが、桔梗と共存していると良い、そんな雰囲気を表現したかった。

でも後から気が付いたら、桔梗の花の星型、とんがり花弁。
やっぱりこの句を詠んだ人は花の形の句だと思ってしまう方が多いんだろうなあ。

私は、桔梗という花を思うと、どうも宇宙だの星だの、月だのという方にイメージが広がってゆく。
一体なんで?と今回よくよく考えてみたら、あの「色」なのだ。

青紫~紫。
物凄く神秘的なオーラを放っている「色」なのだ。

それが宇宙の神秘と絡み合ってゆくらしい。

他にもタロットとか、古代文明とか、謎めいているもののイメージに、吸い着いていくようだ。











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秋アラモード



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本日のBGM Bach's Goldberg Variations Glenn Gold.1981 record(BWV988)

グールドの秋のバッハの螺旋かな

30代の頃、グレン・グールドのピアノが好きで時々聞いていた。
バッハのゴールドベルグ変奏曲は1981年に録音されているものだが、
残念なことにグールドはこの録音をした翌年には亡くなってしまう。

この曲を聴くと、私はいつも「秋」という季節の透明感に思いを馳せた。これほど秋にぴったりの曲はないと思っていた。

しかし現在この曲を聴いて私が心に浮かべるのは、「白秋」という言葉だ。

人生の各々の年代を季節になぞらえて、「青春」「朱夏」「白秋」「玄冬」というのはご存知の通りだが、ちなみに「白秋」は、50代後半から60代後半あたりだそうで、うーん、まさに今、という感じ。
よく聞いていたのは30代だったのだけれど、今聞くとその時よりも自分の心にフィットしてくる。

この澄んだ水の中を、果てしなく螺旋を描きながら沈下してゆくような、また透明な風の中を、天空へと螺旋を描きながら果てしなく搭の中を登って行くような、どこまでも内省的な音。

言ってみれば「静かに深く自分というものに耳を澄ましている音」なのだ。

だが、奇しくも最後の録音となったゴールドベルグ変奏曲は、また彼のデビュー曲でもあった。

1955年に録音されているゴールドベルグ変奏曲は、81年録音のものとは、全く別物のように、表情が違う。
軽快なアップテンポ、バッハらしからぬロマンティックな雰囲気、春の驟雨にわけも無く胸がはやるような、まさにこれは「早春の光に満ちている」音。

グールドが23歳の時の録音だ。

Bach's Goldberg Variations (V5)(1955) complete by Glenn Gold

そして今私は、やはり「白秋」の真っ只中にいるのだろう。
55年の録音のものも、これはこれで素晴らしい。
でも、81年録音のゴールドベルグの透明感の方が、よりしっくりとくるのである。



三日月や何処から見ても物語



途切れれば闇の巨大や虫の声



新涼に初めて通ってみる路地を



しばらくは喋りたくない秋日傘



忘れゆくものの大きさ秋の海



だんだんと無口になりて葡萄食ふ



秋の夜ギリシャの壺の中もまた



鰯雲どちらの道を選ぶべく



鰯雲空の面積思い知る










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いつもご訪問頂きありがとうございます。 「俳句とエッセイ時々音楽」のブログ名を、「A Cup of俳句」に改名させていただきます。宜しくお願いいたします。

プロフィール

ネコヤナギ

Author:ネコヤナギ
俳句は一行詩。コンパクトな宇宙です。それと日々出会う物・事を気ままに綴り、ジャンルにこだわらない音楽のことも少し。俳句は1994年から書き溜めていたものを2017年1月から遡ってまとめました。
50代後半、双子座・A型・主婦兼グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・デザイン・音楽・手織り。最近ホロスコープの奈落に足を突っ込んでいます。

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