2月 立春(2017)

立春の底に沈んでいる鏡



立春のひかり傷つく大通り



立春などとはいっても、まだまだ真冬日が続き、その中に、「あれ?」というような春めいた日が少し割り込むようになるのだが、今年は却って1月の方がそんな日が多かったような。
私は趣味で手織りを少しやるんだけれど、織物で例えると、縦糸はあくまでも真冬、横糸に時々春の色が入ってくる、まさにそんな感じの時節である。
それでも立春を過ぎると何かが確実に変わってくる。
温度も低いし、風も冷たい。
変わってくるのは、光の感触だ。
光が立ってくるというか、なんというか。 春が立つとはよく言ったものだ。
でもそれも、年々分かりにくくなっている。
それは冬の日差しが、オゾン層の破壊によって、物凄く強い日差しになっているからだろう。
昔は冬の日差しがもっと柔らかかったから、立春のあとの光の変質が、本当に顕著に感じられたのだ。
それから、風。 立ってくる光を風が千々に乱して、なんだか街がカットグラスのように、なってくる。



2017c.jpg



紅梅や箪笥にしまう空一枚


近所にある紅梅を見て作った句だが、その紅梅の色は赤紫と言ってもいい、「紫蘇漬けの梅」の色。 それも鮮やかなものではなく、柔らかく渋めの色、なのである。
これはこの辺では珍しい。まさに古色蒼然という雰囲気を醸し出している。 
つくづく眺めて下を通る。  (転ばぬように)




春寒の前行く人に距離空けて



春寒の実を結ばない空となり



言葉へと落ちぬこころも春寒し



ものの芽の小さな意志のあるところ




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お知らせ

いつもご訪問頂きありがとうございます。 「俳句とエッセイ時々音楽」のブログ名を、「A Cup of俳句」に改名させていただきます。宜しくお願いいたします。 また、当ブログ内に埋め込んでいた音楽配信動画のうち、違法にアップされたものは削除いたしましたが、公認されているものも色々ありましたので、再度少しづつ載せていきたいと思います。ジャズ・ロック・クラッシック、ジャンルは問いませんが、心に沁みるアコースティックなものをコラボ。

プロフィール

ネコヤナギ

Author:ネコヤナギ
俳句は一行詩。コンパクトな宇宙です。それと日々出会う物・事を気ままに綴り、ジャンルにこだわらない音楽のことも少し。俳句は1994年から書き溜めていたものを2017年1月から遡ってまとめました。
50代後半、双子座・A型・主婦兼グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・デザイン・音楽・手織り。最近ホロスコープの奈落に足を突っ込んでいます。

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