9,10月 銀杏の伽藍(2002)

鈴懸が空支えをり秋始まる



蜻蛉のなめらかに切る大気かな



サッカーボール草に潜りて天高し



とびとびに子が落ち葉踏む舗道かな



銀杏紅葉見上げれば光の伽藍




2002910b.jpg




青蜜柑宇宙のこと聞く子と帰る



飛行機雲辿れば眩し銀杏かな



台風一過夕焼けの神殿できあがる



手の中の折れし紅葉や子が帰る



ある日、小学校から帰ってきた息子が、手に何か握っていた。
走ってきたのか息を弾ませていて、うれしそうな顔で、私へのお土産だと言う。
小さな手の中に入っていたのは、綺麗なオレンジ色の、紅葉だった。
嬉しかったのは、紅葉だけではなく、いきいきと思いつきに一途な息子の表情だった。

握ってきたから、葉の端の方は、少し折れていた。
いつも一緒に散歩している時に、私が拾っては、きれい、と言っていたのを覚えていたらしい。

普段はどちらかと言えば無口だし、積極的に何かするタイプの子ではなかったから、
子育ての苦労が一瞬にしてご破算になるくらい、感動した。

でも、考えてみると、息子からプレゼントをもらったのは、あれ以来一度もないなあ。
ま、そんなものなんでしょうね。






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いつもご訪問頂きありがとうございます。 「俳句とエッセイ時々音楽」のブログ名を、「A Cup of俳句」に改名させていただきます。宜しくお願いいたします。

プロフィール

ネコヤナギ

Author:ネコヤナギ
俳句は一行詩。コンパクトな宇宙です。それと日々出会う物・事を気ままに綴り、ジャンルにこだわらない音楽のことも少し。俳句は1994年から書き溜めていたものを2017年1月から遡ってまとめました。
50代後半、双子座・A型・主婦兼グラフィックデザイナー。在宅ワーカーです。
趣味は俳句・デザイン・音楽・手織り。最近ホロスコープの奈落に足を突っ込んでいます。

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