2002/08/30
7.8月ミニトマト(2002)
ミニトマト一個色づき夏孕む子が眠る走る姿で星月夜
太陽に真向かいて静謐白ダリヤ
子の髪を洗えば柔し七夕や
Tシャツの色褪せやすし雲の峰

凌霄花手足真黒き子が帰る
朝顔の淡きが宙にまだ眠し
怪獣のフィギアが並び夏の月
炎天に我が影濃きをふと見つめ
七夕に竹を担いで風運ぶ
七夕飾りに、ぜひ本物の笹を使いたいと思った。
見通しが悪く、物騒な感じだったからだろうか、近所に、いつもあまり人気のない小さな公園があった。
隅の方が少し崖になっていて、公園内なのか、そうではないのかはっきりせず、そこが竹藪のようになっていた。
子供と二人でそこに行ってみると、いい塩梅に誰もいなかった。
笹の一本くらい貰って行っても誰にも咎められなそうだったので、花バサミを持って行ったのだが、そんなもので切れるのは、ほんの枝先だということまでは、考えられなかった。
すると公園の手入れか何かをしていた人かもしれない、奥から作業着を着た中年の男性が出てきた。
うわー、まずいことになった、と思っていたら、「どうしたの」と話しかけてくる。
見通しが悪く、物騒な感じだったからだろうか、近所に、いつもあまり人気のない小さな公園があった。
隅の方が少し崖になっていて、公園内なのか、そうではないのかはっきりせず、そこが竹藪のようになっていた。
子供と二人でそこに行ってみると、いい塩梅に誰もいなかった。
笹の一本くらい貰って行っても誰にも咎められなそうだったので、花バサミを持って行ったのだが、そんなもので切れるのは、ほんの枝先だということまでは、考えられなかった。
すると公園の手入れか何かをしていた人かもしれない、奥から作業着を着た中年の男性が出てきた。
うわー、まずいことになった、と思っていたら、「どうしたの」と話しかけてくる。
「いえー、あのー、そのー、」ともじもじしていたら、子供と一緒だし、竹藪のような所でうろうろしているので、ぴんときたらしく、「竹が欲しいなら、1本切ってやろうか?」と言うではないか!
ここぞとばかりにお願いして、リビングの天井に触るような大きな竹を切ってもらい、子供と二人で、大満足で帰宅した。
あの時、竹を担いだ時の感触が忘れられない。
竹は柔らかな風を、しかしたっぷりと含んでいたので、思わぬ抵抗があった。
うかうかしていたら、、風に吹かれて、よろけてしまいそうだった。
それでも、その空気抵抗をコントロールしながら竹を担いでいくのは、ただそれだけのことがとても嬉しかった。
こんな体験は初めてだった。
もしも鳥だったとしたら、あの翼というやつは、初めのうちは案外使いこなすのが難しいものなのかもしれない。
とりとめもなく、ふとそんなことを思ったのを、覚えている。
ここぞとばかりにお願いして、リビングの天井に触るような大きな竹を切ってもらい、子供と二人で、大満足で帰宅した。
あの時、竹を担いだ時の感触が忘れられない。
竹は柔らかな風を、しかしたっぷりと含んでいたので、思わぬ抵抗があった。
うかうかしていたら、、風に吹かれて、よろけてしまいそうだった。
それでも、その空気抵抗をコントロールしながら竹を担いでいくのは、ただそれだけのことがとても嬉しかった。
こんな体験は初めてだった。
もしも鳥だったとしたら、あの翼というやつは、初めのうちは案外使いこなすのが難しいものなのかもしれない。
とりとめもなく、ふとそんなことを思ったのを、覚えている。
夢まだ濃くて朝顔の開くとき

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食器棚開ければここも大暑かな
子のピアノまだ音涼し青葡萄
バックミラーの夫の眼が好き雲の峰
手花火の色に次々顔染まる
仕掛けては人も花火の如く散り
子の肩の細きを抱いて花火見て

干しては乾き干しては乾き夏
子の髪にチョコパフェ付くや入道雲
水蜜糖喉走り夜の手足伸ぶ
木下闇塑像の如く百合立ちぬ
無意味に過ごし夾竹桃の白痛し

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